3段講習会 A  2000. 5. 26上り浜 誠一先生
内容
備考

≪胴体の使い方≫
胴体とは、身体の中心、つまり、背中、胸、
腰のことである。胴体がよく動いたうえで手足が
動くのと、そうでないのとでは、
一見同じ動きでも雲泥の差がある。
胴体の動き:

1.「丸める/反る」
→柔らかな動きを生み出す  
足の運びの的確さのためには、まず、
股関節のとらえができていることが絶対条件である。

2.「伸ばす/縮める」→敏捷性を高める  
イチローは、「伸ばす/縮める」をうまく使い、すばやい  
股関節の切り替えを行っている。重心が切り替わって  
股関節の一点で地面をとらえているため、
上半身が解放される。

3.「捻る」→正しい捻りを体感する  
捻りとは、胴体と軸足が股関節を境に逆に回転する動き  
である。

☆常に体感する!
1. 股関節を浮かさないようにして、下に沈めるようにして、  
   上半身を上に伸ばす。

 

 

2. 膝に両手を当てて、左右に動かす際に胸を押されても  
  倒れないよう、常に頂勁の意識を持つ。
  足を折り曲げて座る

 

 

≪腕をつけた歩行練習 〜順歩〜≫
1. 左弓歩を作り両方の手の人差指を出し、
   小指を膝上の太もも  のあたりに軽く付ける。 
   人差指は、膝とつま先の方向を指す。
   (方向性の確認)

2. 腰を回さず、右足を上歩し、右腕を右足の前方向に
  上げなが ら、右弓歩をつくる。
  (徐々に前に重心を移す。) 
  腕が上がりにくいことに気づく。

3. 今度は、左弓歩から、腰を回して、右腕を右足の
  前方向に上げながら、右弓歩をつくる。
  (徐々に前に重心を移す。)右腕は、沈肩墜肘を
  意識して上げ、前に重心を移す際には上下相随を
  意識して下ろす。腕が上がりやすいことに気づく。

 

 

腕をつけた歩行練習 〜拗歩〜≫
1. 順歩の時と反対の腕を上げてやってみる。

 

 

参考文献「スーパーボディを
読む」伊藤 昇ジョーダン、
ウッズ、玉三郎の「胴体力」
(マガジンハウス)      1500円

〜ワンポイント〜
「バスケットボール、ゴルフ、
日本舞踊の動きから体の
使い方の ヒントが得られる
面白い本です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

指先の意識をしっかり
持つ。指先の訓練にもなる。
手で後足を引っ張るような
気持ちで行う。上歩の際、
腕はスッ上げる。肩と
股関節肘と膝手首と足首
を連貫させる。

 

沈肩墜肘と股関節のゆるみを
協調させる。腕が前にあると
前傾しやすいので、常に
虚領頂勁を意識しておく。

多少、脇がつまったかん時
がするが、これで、身体が
回っていることを感じることが
できる。

ポイント:
@気づきの学習、感覚の練習、コントロールする練習を
  根気良く続けよう!
A用意不用力で、後坐、前への移動などを体験してみよう!
  自然とゆっくりとした動きになるはずである。 無理にゆっくりと
  動こうとすると、かえって力がはいることに気づく はず。
・後坐では、後足の膝をゆるめ、股関節をゆるめると、とろこてんを
 押し出 すような感じで、後ろに坐ることができる。
  とにかく、ゆるめ続ける!!
・前に重心を移動する時も、肩、股関節、膝などすべてをゆるめると、
 下に沈む。それから、後足を少し伸ばすようにしてみると、
  力を入れな くても、自然と前に移動できる。
内容
備考

≪勁道の意識≫
勁道とは、勁の道筋とそれをつなげていく意識套路の
目的は、勁力を運用する練習         
        @方向:勁道ゾーンに入れる。         
        A速度:コントロールする。         
        B強弱:協調すれば、おのずと出てくる。

      
後足の延長線上に前足を出し、この範囲内で体重をうまく
乗せられは、るところを探す。

楼膝拗歩の場合      
歩型は拗歩であるが、勁道は、順歩である。        
勁道は、必ず後足の幅のゾーン上

参考文献:「健康太極拳
規範教程」P. 84

 

 

野馬分 の場合
歩型は、 順歩
勁道は、拗歩
右腕が このゾーン上に
ないと、 不安定になる。

勁道ゾーンに手が入っているかどうか、常に確認する!
勁道ゾーンに入っていても技が効かない場合は、横ではなく
更に前に手を出す。野馬分 では、最後に手を前に少し
伸ばすようにしてみる。横に出すと 勁道からはずれてしまう。
内容
備考

≪楼膝拗歩の勁道≫
1. 前足のつま先が付いた時は、掌は、顔(あご)の前まで 
  持ってきておき、勁道ゾーンに入れる。
2. 勁道ゾーンに入ったら、前に押し始める。

≪ 雀尾の の勁道≫
1.  の後、両腕を少し前に伸ばす。  身体の幅から外には
  出さないようにする。
2. 相手の力を後足のかかとで受ける。
  そのためには、まっすぐ 後ろに引くのではなく、股関節を
  少し回しながら、後足の 踵に乗せるようにする。 
  それでも、相手を倒せない場合は、更に腰を回す。

   勁道をはずれたら、      支えのない方向に力を            安定感がない。         逃さない。

腕を動かすのではなく、
身体を回して、両肩を
合わせる感じで、顎の前に
もってくる。このタイミングを
合わせると上下協調ができる。
勁道をはずさない。

 

 

参考文献:「健康太極拳
規範教程」P. 77

股関節と胯は、互いに助け合う関係である! 肘と膝は、
同じ方向に合っていることで、 バランスをとっている。
楼膝拗歩では、上下で肘と膝の方向を合わせる。
穿梭も同様である。 縦のライン(肘から手先までと大腿部)を
揃えることも 上下協調の重要な要素である!
上下協調は、前後の動きを上半身と下半身で合わせるだけではない。
内容
備考

≪勁道のつなげ方 〜倒巻肱の場合〜≫
1. 腕は、かならず巻くようにする。 
  勁を切らさない意識を持つ。 

≪「開」の意識 〜転身搬欄捶の場合〜≫
1. 転身の時に、開の意識を忘れない。
2. その後、合の意識にする。

「巻」の意識
  
も 同様である。

開は開、合は合の意識をしっかり持つ!
虚実開合ができれば、一歩前進する!
開の時には合の準備をし、合の時には、開の準備をしておく。
開の中にも合あり、合の中にも開あり。
開でも、指先は、合の意識    
合でも、脇、二の腕、肘は、開の意識
内容
備考

≪一動全動 〜搬欄捶の場合〜≫
1. 両手の人差指を出して、右腰の横まで拳を運んでくる。
2. 上歩したら、拳を少し動かしながら、勁道に合わせていく。 
  この時、ゆるめて、下に沈む。
3. 右の肘は、後ろに引き過ぎないようにする。  
  (双峰貫耳の時も同様) 
  背中から後ろに出ると、肩が「背」の状態になってしまう。

拳が止まったり、
人差指が外向きになっている
ことが あるので、注意する。

 

 

 

人差指で勁道の確認をしてみよう!
常に右手の人差指が相手に向いているかどうか確認する。
全体的にいいがどこかちょっと不自然と言う場合、
どこか一ケ所が止まっていることがある。
「一動全動」の意識を持つ。
拳、掌などは、ほんの少しずつでも動かす。
内容
備考

≪虚歩の比較練習〜白鶴亮翅、手揮琵琶、高探馬、海底針〜≫ 
タイミングの関係から、白鶴亮翅のみ、下に沈むタイミングを失う
ことがある。比較練習してみよう。

白鶴亮翅のタイミング練習:
1. 右足に体重を移し、両手を合わせた後、左足を少し早めに 
着地させる。(沈む余裕ができる。)
2. 前足の膝、胯をゆるめて、下に沈めながら、虚領頂勁を意識する。

 

≪3本の回転軸の意識の練習 〜雲手の場合〜≫ 
1. 腰を意識して、腕は腰の動きにまかせる。
2. 体重が片足に乗りきり、もう片方の足が軽くなるまで待ってから、
  はじめて足を出す。
3. 先に胯をゆるめて落ち着かせて、そのあとに腰を回してもよい。
4. 胯をゆるめて沈み、腰を回すタイミングと足を出すタイミン グを
  合わせる。
5. 顔をダイナミックに横に動かし、体が回るのを補助する。足を出した時に、
  軸足の膝がぐらつかないように、軸足に体重をしっかり乗せておく。

 

 

上歩と同じ要領

課題:「3本の回転軸を意識する」
3本の軸を意識して、単式を練習し、24式の套路を練習してみよう!
ドアの蝶つがいのイメージ
雲手で左右の練習ができたら、野馬分 で
前後の動きを練習する。 (側行歩→進歩)
参考文献:「健康太極拳規範教程」P. 98